歴史ある街チョルーラ、世界最大のピラミッドの頂上に建つカトリック教会

ピラミッド頂上から見るチョルーラのカラフルな町並み

メキシコシティから車で約2〜3時間、プエブラの中心地から車で約30分ほどのところに、チョルーラという美しい街があります。チョルーラは世界最大のピラミッド遺跡や、美しい教会建築、そして華やかで可愛らしい街の雰囲気などを楽しめる人気の観光エリア。今回は、チョルーラの歴史や最大の見所であるピラミッドとその頂上にあるカトリック教会についてノートしました!

 

チョルーラの歴史 ー 宗教都市としての旺盛や征服者による虐殺

チョルーラはアメリカ大陸で最も古い都市の一つで、2500年以上の歴史があると言われています。トルテカ人が移り住んできた1000年頃には、文化・農耕の神ケツァルコアトルを祀る宗教都市として重要な位置付けとなっていました。一時は10万人以上の住人がいて、アステカ帝国の首都テノチティトランに次いで旺盛を誇っていたとされています。

スペイン人のコンキスタドール(征服者)が1519年にメキシコに上陸すると、アステカの首都テノチティトランに進撃する道中にチョルーラでも先住民の虐殺を行い、その犠牲者は市民を含め5000〜6000人にのぼったと言われています。

スペインによる征服後にはカトリックの布教のため、先住民が作った神殿が破壊され、代わりに数多くの教会や修道院が建てられ、「チョルーラには、年間の日数くらい多くの教会がある(Hay tantas iglesias como los días del año)」との言い伝えができました。(実際にはそこまでの数は無く、先住民の頃から宗教都市であり神殿が多数あったことや、近隣のプエブラも教会の数が多いことなどから、このような言い伝えが生まれたと見られています。)

頂上の教会の入り口に立つ十字架

頂上の教会の入り口に立つ十字架

それら教会の建築は、ヨーロッパのバロック様式と先住民独特の意匠が融合し、過剰なまでの装飾性を特徴とした「ウルトラ・バロック」や「ニュー・スパニッシュ・バロック」などと呼ばれ、世界的にも高く評価されています。

現在、チョルーラはメキシコ政府観光局により魅力ある観光地「プエブロ・マヒコ(Pueblo Magico)」として指定され、国内外の観光客に人気エリアとなっています。

教会へ訪れるため階段を上る人々

教会へ訪れるため階段を上る人々

 

世界最大の大きさ!山に隠されたピラミッド

「チョルーラの大ピラミッド(Gran Pirámide de Cholula)」は先住民のナワトル語で「手作りの山(Tlachihualtépetl)」 を意味します。このピラミッドは、基礎の一辺が約400メートル、全体で約450万立方メートルの規模を誇り、世界最大の大きさです。

ちなみに、エジプトのギザの大ピラミッドは約250万立方メートル。ギザのほうが高さはあるものの、全体のボリュームとしてはチョルーラの大ピラミッドが1.8倍も大きいのです。

ただ、現在はピラミッドの大部分が土や草木に埋まり、街から眺めると小さな山のようになっていて、ピラミッドの躯体は一部しか見ることはできません。

土に覆われたところから見えるピラミッドの一部

土に覆われたところから見えるピラミッドの一部

 

先住民族の聖地からカトリックの聖地へ

この大ピラミッドは、先住民族の雨の神や文化・農耕の神ケツァルコアトルを祀るために紀元前3世紀頃から建設が始まり、複数の部族の手により数世紀をかけて増改築されていったと言われています。スペイン征服後の1594年には、この大ピラミッドの頂上に「ロス・レメディオス教会(Santuario de la Virgen de los Remedios)」が建てられました。

 

見所いっぱい!大ピラミッド観光

頂上のロス・レメディオス教会は、山吹色の外壁で、天蓋はタラベラ焼きのタイルで装飾が施された美しい教会です。また、頂上からはチョルーラのカラフルな町並みや、メキシコ富士とも称される活火山ポポカテペトルの雄大な姿を眺めることができます。

山吹色が美しいロス・レメディオス教会

山吹色が美しいロス・レメディオス教会

雄大なポポカテペトル山。現在も噴火活動がある

雄大なポポカテペトル山。現在も噴火活動がある

さらに、この大ピラミッドの内部には、東西南北に10キロメートルもの長さのトンネルが掘られており、その一部は一般に公開されています。トンネル内部は人が一人ずつ通れるほどの大きさになっています。ピラミッドの一部の躯体も見学をすることができ、修復された部分には上ることもできます。

トンネル内部の様子

トンネル内部の様子

修復されたピラミッドの一部。階段の傾斜はかなり急!

修復されたピラミッドの一部。階段の傾斜はかなり急なので、上るときより降りるときが怖い。。。

ピラミッドの周辺には、おしゃれなメキシコ雑貨を売るブティックや、雰囲気の良い美味しいレストランなども多くあります。

ピラミッド付近にある雑貨屋。木の小屋があるお店も・・・

ピラミッド付近にある雑貨屋。木の小屋があるお店も・・・

 

メキシコシティやプエブラまで訪れた方は、是非一歩足を伸ばしてチョルーラにも立ち寄ってみてくださいね!


■基本情報

  • 名称:Zona Arqueológica Cholula (ソナ・アルケロヒカ・チョルーラ)
  •  住所:Zona arqueológica de Cholula s/n , C.P. 72810, San Andrés Cholula, Puebla
  • *行き方:メキシコシティからプエブラまで高速バスで約2時間ほど、プエブラ市内からチョルーラまでタクシー等で30分ほど
  •  URL:http://inah.gob.mx/es/zonas/12-zona-arqueologica-de-cholula
  •  開館時間:10時00分~18時00分(毎月最終水曜日は21時30分まで)
  •  入館料:一般70ペソ(毎週日曜日は無料)

■参考

  • http://www.y-history.net/appendix/wh0901-042.html
  • https://es.wikipedia.org/wiki/Matanza_de_Cholula
  • http://inah.gob.mx/es/zonas/12-zona-arqueologica-de-cholula
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