ほぼ日IGフォトノート: シンコ・デ・マヨをアメリカで祝うのはなぜ?

ラテンノーツ メキシコ 20180505

5月5日(Cinco de Mayo l シンコ・デ・マヨ)は、日本ではこどもの日。メキシコでは、1862年5月5日にメキシコ軍が侵略をもくろむフランス軍を打ち破った記念すべき日です。
1821年、数世紀に及ぶスペインの支配から独立したメキシコですが、その後はアメリカとの領土戦争の敗北や内戦の勃発など、不安定な政情が続いていました。そんな中、フランスのナポレオン3世が、メキシコの領土支配をもくろみ1861年にメキシコへ出兵します。1862年5月5日、首都に程近いプエブラでの戦いで、イグナシオ・サラゴサ将軍率いる約4,500人のメキシコ軍が、約6,500人のフランス軍を打ち破ります。この勝利は、羊飼いの少年ダビデが巨人兵ゴリアテを打ち負かす旧約聖書の物語にたとえられ、賞賛されました。
とはいえ、メキシコでこの日は国の祝日に制定されておらず、記念祝典の開催なども限定的。シンコ・デ・マヨを大いに祝うのはなぜか隣国のアメリカです。アメリカでシンコ・デ・マヨというと、メキシコの料理や音楽、民芸品に溢れ、大規模なパレードや祝典を開催する一大イベントの日。
シンコ・デ・マヨを祝う風習がメキシコではなくアメリカで普及した背景には諸説あります。勝利の立役者イグナシオ・サラゴサ将軍の出身がテキサス州 (旧メキシコ領) で、テキサス州でこの日を祝い始めたこと。メキシコの次にアメリカへの干渉も見据えていたフランスの侵攻を間接的に防いだこと。20世紀中頃から、アメリカでのメキシコ系移民による人権・市民運動の高まりを受け記念日として広まったこと、などが挙げられます。
シンコ・デ・マヨは、マルガリータやコロナを片手に大盛り上がりのアメリカを、特段盛り上がらないメキシコが少し不思議そうに横目で眺める、そんな日になっています。

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