これであなたもメキシコ国旗通!メキシコ国旗にまつわる5つトリビア

ラテンノーツ_メキシコ国旗

メキシコの国旗、見たことがありますか?

 シンプルな日本の国旗に比べると、とってもデコラティブ!緑、白、赤のトリコロールの中央に、鷲の紋章を配置しています。この紋章、よく見ると鷲や蛇、サボテンが描かれ何とも不思議な絵柄になっています。

 今回は、そんなメキシコ国旗にまつわる5つのトリビアをノート。これを読めば、あなたもメキシコ国旗通!

 Contents  
  1. 鷲、蛇、サボテン!?不思議な紋章の由来
  2. 国旗にのこるメキシコ独立戦争の足跡
  3. まるで間違い探し!デザインの微妙な変化
  4. 緑、白、赤…それぞれの色に意味はある?
  5. 旗を讃える記念日「メキシコ国旗の日」

 

鷲、蛇、サボテン!?不思議な紋章の由来

 メキシコ国旗の紋章には、サボテンの上でヘビを狩る勇ましい鷲の姿がデザインされています。ずいぶんと不思議な紋章ですが、その由来は、14世紀から16世紀にかけてメキシコ中央高原で栄えたアステカ王国の伝説です。

 その伝説とは、アステカ王国の首都テノチティトランは、「蛇をくわえた鷲がサボテンにとまっている地に新しい都を築け」という神託により建設されたというもの。神託により、テスココ湖の沼沢地がその場所であると考えたアステカ人は、巨大な沼を干拓し、首都テノチティトランを築きました。

 テノチティトランは、スペイン人征服者エルナン・コルテスによって1521年に陥落し、その後、現在の首都メキシコシティに姿を変えています。

Wikipedia: Bandera de México

ソース: Wikipedia: Bandera de México

 

国旗にのこるメキシコ独立戦争の足跡

 1521年、アステカ王国がスペイン人コルテスによって滅ぼされて以来、スペインはおよそ3世紀にわたりメキシコを支配します。その間、メキシコはスペインの副王領ヌエバ・エスパーニャとして統治され、スペイン帝国の国旗を掲げていました。

 18世紀に入ると、アメリカ独立戦争やフランス革命などを受け、メキシコでも独立の機運が高まっていきます。クリオージョ(副王領生まれの白人)を中心にスペインの不当な支配に反発し決起、1810年にメキシコ独立戦争が始まります。ほどなくして、インディヘナ(ラテンアメリカの先住民)やメスティーソ(先住民と白人の混血)も、「スペインへの反発とメキシコの独立」という目標のもと独立軍へ参加。スペイン軍との長い戦いの末、1821年、メキシコは立憲君主国として独立を果たします。

 独立戦争を勝利に導いた指導者アグスティン・デ・イトゥルビデが率いた反乱軍の軍旗には、斜めのトリコロールにそれぞれ八角星が描かれています。白、緑、赤の色はそれぞれカトリックへの信仰、メキシコの政治的独立、ヨーロッパ人とアメリカ人(アメリカ大陸出身者)の団結を意味し、星はそれらを成就する決意と保証を表しています。

 1821年、立憲君主国として新たなスタートをきったメキシコの国旗には、独立戦争を勝ち抜いた軍旗のトリコロールを踏襲しながら、メキシコならではのアイデンティティを意識し、アステカの伝説が起源の紋章を描かれています。

ラテンノーツ_メキシコ国旗_独立前後

イダルゴとホセ・マリア・モレーロスの扮装(独立祈念パレード)

イダルゴとホセ・マリア・モレーロスの扮装(サン・ミゲル・アジェンデの独立記念パレード)

 

まるで間違い探し!デザインの微妙な変化

 下記の図はメキシコの国旗デザインの変遷です。鷲やサボテン、湖のデザインが微妙に変化したり、また戻ったり・・・。トリコロールに鷲の紋章が描かれた基本デザインに大きな変更はありませんが、政権の交代などに伴いマイナーチェンジを繰り返しているのです。例えば、立憲君主国として独立した際の1821年の国旗には、君主制を表す王冠が鷲の上に描かれていますが、共和制となった1823年の国旗からは王冠が消えています。

 現在の国旗は1968年に制定されたもので、1821年の初代国旗から数えて12代目にあたります。

ラテンノーツ_メキシコ国旗_変遷

 

緑、白、赤…それぞれの色に意味はある?

 現在では国旗の色の意味合いは公式に決まっていませんが、過去にはそれぞれ意味を持っていたことが知られています。

 独立のため団結した反乱軍の軍旗のトリコロールには、白はカトリックへの信仰、緑はメキシコの独立、ヨーロッパ人とアメリカ人の団結の意味合いがこめられていました。

 独立後のメキシコは、フランスや米国からの干渉戦争や、保守派と自由主義派とが対立する内戦に苦しめられることになります。自由主義派を率い、その後大統領に就任したベニート・フアレスの時代には、保守勢力の後ろ盾であるカトリック教会の影響を弱めるため、緑は希望、白は団結、赤は国民的英雄の血、と変えられました。

ラテンノーツ_メキシコ国旗_トリコロール

 ちなみに、緑、白、赤のトリコロールと聞いて連想するのはイタリア国旗。実際に比べてみると、メキシコ国旗の緑が少し暗いことが分かります。国旗の縦横比にも違いがあり、メキシコ国旗が4対7であるのに対し、イタリア国旗は2対3となっています。

ラテンノーツ_メキシコ国旗_比較

 

国旗を讃える記念日「メキシコ国旗の日」

 毎年2月24日は「メキシコ国旗の日(Día de La Bandera Nacional)」。メキシコを独立に導いたアグスティン・デ・イトゥルビデが、実質的な独立宣言とも言われる「イグアラ綱領(Plan de Iguala)」を策定したのが1821年2月24日。同時に、「イグアラ綱領」の中で特に重要な三原則、宗教、独立、団結を保証するという意志を示すために「3つの保証軍(Ejército Trigarante)」の軍旗が作られたことに由来しています。

 メキシコ国旗の日は、1934年に定められ、1940年2月24日から公式に祝われるようになりました。メキシコ建国の英雄達を思い、政府や軍隊が祝賀パレードを開催します。ただ、この日はあくまで記念日。祝日ではありませんのでご注意を!


国旗という限られたスペースの中に潜む5つの物語、お楽しみ頂けましたか?メキシコ国旗を見かけた時は、ぜひこのトリビアを思い出してくださいね♪


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