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バロックの空間を体感できる国際バロック美術館(伊東豊雄氏設計)
- 2016/9/28
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- Architecture, メキシコ, 伊東豊雄, 建築, 建築探訪

メキシコシティから車で2〜3時間の美しいコロニアル都市プエブラに、2016年5月、伊東豊雄氏設計の国際バロック美術館(Museo Internacional de Barroco)が開館しました。
バロックとは16世紀末にイタリアから始まりヨーロッパ全体に広がった美術・文化様式。バロックの語源は”ゆがんだ真珠”で、均整のとれたルネサンス様式に対し自由で動的な装飾形式が特色です。スペイン人コルテスがメキシコへ侵攻したのは1519年、その後スペインによるメキシコへの植民地支配が約300年続くのですが、スペインの支配開始後にメキシコに持ち込まれたヨーロッパ文化はまさに当時旺盛していたバロック様式でした。
国際バロック美術館の内部のそれぞれの展示室は、閉じられた空間ではなく自由で動的な空間となっており、訪問者が展示室を移動する時にバロックの空間を体験できるようになっています(紙が折り重なっているようで、閉じられていない造りになっています。)。
また、バロック様式では光が無知を啓発する神の啓示を象徴していたように、この美術館でも光の方向によって次の展示室を示すという効果を使っています。訪問者は空から差込まれる光を感じながら、新たな道に進むことを体感します。(美術館HP掲載の”Do you want to know how takes shape of ideas?”から引用し翻訳)
展示は、バロック期の美術品や遺物に加え、プロジェクションマッピングやスクリーンを用いたデジタル解説など、子供から大人まで幅広く楽しめる内容となっています。
美術館内のレストランはメキシコで著名な女性シェフMartha Otriz Chapaが監修したモダン・メキシカン。天窓からの採光が明るくスタイリッシュな雰囲気のカジュアル寄りフォーマルな雰囲気でした。
■基本情報
- 名前:Museo Internacional del Barroco(ムセオ・インテルナシオナル・デル・バロッコ)
- 住所:Reserva Territorial Atlixcáyotl No. 2501, Reserva Territorial Atlixcáyotl, Heroica Puebla de Zaragoza, PUE
- URL(英文):http://mib.puebla.gob.mx/en/
- メモ:メキシコシティからプエブラまで車で2〜3時間、プエブラの中心部から当美術館まで車で20〜30分です。プエブラはとても美しいコロニアル都市で見所も多いので、プエブラで宿泊するのもオススメです。
※引用
- Museo Internacional del Barroco: http://mib.puebla.gob.mx/en/#section1 ※上記の””Do you want to know how takes shape of ideas?””はページ最下部にリンクがあります。
- コトバンク: https://kotobank.jp/word/%E3%83%90%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF-117721